病気の症状と状態
認知症
アルツハイマー病などの神経変性疾患や脳梗塞および脳内出血といった血管障害をはじめとしてさまざまな原因によって生じます。
症状としては、新しいことを覚えられなくなる記憶力の低下、言葉を理解したり発したりすることが難しくなる失語、時間や場所そして相手が誰であるかが次第にわからなくなる見当識の低下、ものごとを適切に判断・対処できなくなる判断力の低下、作業を段取り遂行することができなくなる実行機能の低下が特徴です。さらに脳の状態と生活の状況によっては、怒りっぽくなる、気をもむようになる、現実ではない被害的なことを話す(被害妄想)、さまよい歩く(徘徊)など認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)を呈することもあります。
・数分前、数時間前の出来事をすぐ忘れる
・同じことを何度も言ったり聞いたりする
・しまい忘れや置き忘れが増えて、いつも探し物をしている
・薬の飲み忘れが多くなり管理できなくなる
・約束を忘れる
・昔から知っている物や人の名前が出てこない
・同じものを何個も買ってくる
・日付や曜日がわからなくなる
・慣れた道で迷うことがある
・出来事の前後関係がわからなくなる
・手続きや貯金の出し入れができなくなる
・状況や説明が理解できなくなる、テレビ番組の内容が理解できなくなる
・運転などのミスが多くなる
・仕事や家事・趣味の段取りが悪くなる、時間がかかるようになる
・調理の味付けを間違える、掃除や洗濯がきちんとできなくなる
・身だしなみを構わなくなる、季節に合った服装を選ぶことができなくなる
・食べこぼしが増える
・洗面や入浴の仕方がわからなくなる
・失禁が増える