病気の症状と状態

強迫性障害(OCD)

強迫性障害の症状は大きく「強迫観念」と 「強迫行為」に分けられます。強迫観念とは、頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理」だとわかっていても、頭から追い払うことができません。 強迫行為とは、強迫観念から生まれた不安にかきたてられて行う行為のことです。 自分で「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。このような状態が長期間続くと習慣化し、強迫観念が意識されない場合もあります。例として具体的には以下のような症状がありますが、他にも様々な症状の様式があります。また、症状はストレス状態の際に強くなると言われています。

 

・不潔な感覚がぬぐえず、何度も手を洗う

・何度も家に戻り、玄関ドアの施錠や火の元の確認をする

・誤って他人に危害を加えた(例:車で接触した、轢いてしまった)のではないかと繰り返し心配する

・何かをきっちり、ぴったり、しっくりするまでやらないと落ち着かず、 回数や時間がかかる

・自分の確認や安心のため身近なひとを巻き込み動いてもらおうとする